子どもの変化への対処
子どもの様子を気にする親
親御さんが気になることは、何と言っても子どもさんの日々の様子でしょう。
元気が当たり前だと思っていた子が、どこか寂し気でため息も聞こえる・・・
こんな状態を見たら、すぐにでも声をかけたくなるもの。
しかし、子どもは成長とともに親には話したくないことや知られたくないことも出てきます。思いだせば、自分もそうだった・・・なんて思うこともあるかもしれませんね。
でも、放っておくことはできない!
親の心配していることを、何とか伝えたい・・・親には親の思いがあることを。
さて、どうしたらよいのでしょう?
子どもさんは、いつまでも親御さんの思うようにはならない・・・
それはわかっていても、ついどうしたのかと親自身が不安になる。それを解消するために子どもさんに聞きたくなるのです。
親だから当たり前!なのだと思いがちですが、この思いをすぐに子どもさんにぶつけてみることは正しいのでしょうか?
つまり、感情的に子どもに話をすると、逆に子どもさんは困ることになります。話したくなくなるかもしれません。話してもわかってもらえるかどうかと考えるからです。
もちろん、危険を含んでいることもあり対処を急ぐこともあります。その見極めを親御さんはしっかりとすることも必要になります。
普段から子どもさんの様子を見ていて、感じ取れることは多くあるものです。
まず朝の様子をしっかりと見ることです。
「おはよう!」と声をかけた時の反応。いつもと同じなのか違うのか・・・。その反応は子どもさんの気持ちの表れでもあります。
子ども自身が何らかの迷いや悩みを抱えていたとしたら、親も理解したいことを伝えます。
「あれ、元気ないようだけれど何か変わったことでもあった?」
こんな当たり前の声かけでも、子どもさんは親御さんが気にして見ていることを感じます。
いつも気にしていることを子どもはこんなことからも感じるものなのです。
本当なら今、本人に問いただしたいという気持ちが親御さんにはあるでしょう。しかし、朝はこれくらいにして、帰宅してからでも話して!と締めくくることです。
つまり、子どもさんが話しやすい環境を作ってあげることが大切なことなのです。
子どもに声をかけること
子どもさんに声をかける時、親の思いだけを伝えることはありませんか?
「どうしたの?お母さんは心配だわ!」などと親の感情が優先であり、それを解消したいがために話しをしてほしいととることも出来ます。
子どものことが心配なのはわかりますが、子どもがどうすればいつものように元気になるのかを優先に考えなくてはいけません。
子どもさんは成長とともに親御さんに話すことも少なくなるかもしれません。
無理に聞き出すことも難しい・・・。
それは子どもさんの世界が広がってきた証です。新たな世界で生活をするためには様々なことを知り、そこに対応することも必要となります。
親御さんにはわからない世界なのかもしれないのです。
まず、それを認めて下さい。子どもさんが彼らだけで過ごす時間は親御さんには何が何だかわからないことがイッパイあります。
日常で、親子の会話を自然に行えるようなら、今の自分の状況も話すことができるもの。
しかし、あまり話しをしない子どもさんにとっては親御さんにこんなことを話したらいけないのではないか?親が困るのではないか?などと考えてしまうのです。
常日頃から、声をかけることを厭わないことが大切です!
幼い頃から、一日の楽しかったことやできたことを共有することで、子どもさんだけの時間に触れることができます。
成長してから、急に親御さんが声をかけるようになった・・・これでは不自然でもあります。
自立へ向けて
子どもは、親の声に安心感を覚えます。
いくつになっても、そこに親がいると安心して行動もできるものです。
それが大切なことで、親の存在を確認することで親御さんも子どもの存在を認める・・・。
子どもさんの小さな変化も、こうした関わりの上に見えてくるものです。
変化を見逃さないことも大事ですが、どこまで子どもさんに入り込んで良いのかは日頃の関わり方次第かもしれません。
いずれにしろ、成長するにつれて子どもさんの世界は広がります。その世界に土足で踏み入れることだけは控えてほしいのです。
親御さんの知らない世界で生活する時間が増えてくると親御さんは不安になります。
それは、子どもさんの世界が見えないから・・・。
無理に見ようとしていませんか?
子どもさんは、自然と自分の世界に慣れ、親御さんに知ってほしいことは話すようにもなります。
その時を待つ。しかし、大切なことはいつでも親の存在がここにあることを示し、見守る姿勢であることを忘れないことです。
子どもは、大勢の人が関わって成長します。
親御さんだけで育てると考えずに、多くの人たちの中で成長することを信じて下さい。
それが自立に繋がっていくのですから!