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上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

親心と、親の自立

公開日:2020年12月01日 カテゴリー:子育て中の親御さんへ タグ:

親と子の関係

 

 

自分の子どものためなら何でもしたくなる!
そんな親御さんは多いはずです。

宝物のように愛おしく、大切に育てている我が子のためなら・・・そう思うことも当然なのかもしれません。

しかし、親がかりで何でもするようになると、それが身についてしまう子どもさんもいるのです。
例えば、好きなものばかり食事に出していたら、好き嫌いが多く偏食になりがちです。

欲しがるものを与えることが子どもを大切にすることではない!
それは親御さんはわかっているはずなのですが、どうしてもそうなってしまう。

頭では理解していても、実際はなかなかそうはいかない親御さんも増えているようです。

幼い頃には、危険を回避するために手を引いて歩きます。何も知らない状況では親が必要なので、それで良いのです。

しかし、いつまで手を引いていることが良いのでしょうか?

成長と共に、子どもさんも自分の考えをもつようになり、親御さんの考えでは動かなくなります。それを親御さんは勘違いして反抗期!などと不満を持つこともあります。

実際は、喜ばしいことでもあるのですが・・・。

 

親心と子どもの気持ち

 

 

子どものために親が役に立つことをしたいと考えるのは親心。
それは親御さん側の考えであり、子どもさんからしたら余計なことだと思うこともあるのです。

自我が芽生え小学校から中学校、高校に進むとそれぞれの個性がハッキリと現れます。親御さんにすれば、自分が好ましい人になるように育てたという思いがあるもの。

しかし、子どもたちの周りには親御さん以外にも大勢の人たちがいます。
忘れていけないことは、子どもは大勢の人の中で育つものだということ!

親御さんだけの考えの中で育って行ったとしたら、偏った思考しか持てないことも考えられます。色々な人の考えであったり、生き方を知ることで子どもたちは成長するものです。

ある子どもが、自分の進路を決める時にこう言いました。
「親がこの学校へ進めというので、そこにします。」

親が何でも決めて子どもに与えてきたことが、まだ続いているのでしょうか?
それとも、自分で決めることが面倒くさいのでしょうか?

しかし、その子どもさんの本心は違うところにあったのです。
親御さんの言う通りにしていれば、親は安心するし自分も信じられるから!ということでした。

これは今までのその子どもの生活における親との関わりが見えるものです。

親のことを気遣い、親も自分も安心できる道・・・
それをこのように解釈したのです。

 

子どもの世界と親心

 

 

子どもの世界は、幼い時の家庭の中から成長につれて外へ広がりを持ちます。
それは親御さんも同じだったのですが・・・。

子どもの世界では、親の存在は小さいもの。
しかし皆無ではないのです。

何かをする時には、親がいるから、親が見ていることが不安感を取り除くこともあります。
子どもはそう感じているのですが、親御さんにはなかなか伝わらないもの。

だから何かというと口を挟みたくなる。
親の存在を示したくなるのです。

ここまで親御さんが中心となり育ててきたことにもっと自信を持たねばいけません。

自分の子どもを信じられるように育ててきたはずなのですから!

親心の押し付けは、子どもさんの自立の後押しにはなりません。
そばでそっと寄り添っている・・・子どもさんには、それが成長しても安心なこと。

親ができることは限られています。何から何までできるわけではないのですから、子どもさんのできることを認め、励まし、自立を促すことが大切です。

それが親心。

 

親の自立と子どもの幸せ

 

 

親心を全面に出してしまうと、子どもさんは親を遠ざけようとする場合もあります。

子どもさんも一個人として生活する力をつけねばなりません。いつまでも親がかりで過ごすわけにはいかないものだからです。

そんな子どもさんのためには、親御さんの子離れが必要です。
これは親の自立と考えて下さい。

子どもさんのためだけに、自分の生活を捧げるなどということはあり得ないのです。

こんな調査があります。

子どもさんが親御さんに望んでいることは、子どもだけのためではなく自分のために楽しんでいることだそうです。

親御さんは子どもさんの幸せを願うものですが、実は子どもさんも親御さんの幸せを願っているのです。

そのことを感じてほしい!

そのために、親が子育てを通して得た幸せを、さらに大きく膨らませるように親の自立をしっかりと考えてほしいのです。

幼い我が子が笑顔で元気に飛び回っている姿をいつまでも追いかけることなく、今度は親自身が笑顔で元気に過ごすことを考えていきましょう。

それが子どもさんの幸せに繋がるのですから!

 

 

 

 

 

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