豊かに育つ心
ある結婚披露宴
秋晴れの良き日に、教え子が結婚しました。そして披露宴で二人のお披露目!
幸せの真っただ中にいるであろう二人をそばで見ているだけで幸せ感が移ってくるようです。
お開きの前に、新郎新婦からご両親へ感謝のお手紙を・・・ということで、お決まりの流れ!
しかし、その感謝の言葉の素晴らしさに思わず感動したのです♡
裏を返せば、ご両親の子育ての姿勢がしっかりと映し出されていたと取れます。
自然な関わりだったのでしょう。でも、そこに大きな愛や慈しみ、そして子どもとしてではなく、個性を持った人としての関わりがあったのではないかと考えられます。
ご両親にとっては、最高の贈り物となったはずです。
ステキな言葉
新郎の言葉が始まりました。
幼い頃の自分の生き方に、ご両親がどのように関わってこられたかが手に取るようにわかります。
言葉は続きます。
「自分は豊かに育っています!」このフレーズに私は親子の関わりを一瞬で描くことができたのです。
ご両親が新郎の興味のあることに対し、一緒に興味を示してくれたこと。
やってみたいとこを、止めないで認めてくれたこと。そして応援してくれたこと。
もちろん、詫びていたこともありました。
何かをすぐに辞めたい!と言ったとき、すぐに諦めてどうすると叱られ、それに対して彼はこう言ったそうです。
「それがダメなら死ねばいいだけだ!」
お母さんは、ショックだったでしょう。死などということを子どもの口から発せられたら・・・。
他愛のない言葉だったのかもしれません。しかし、一度言葉として発せられたら事実として残るのです。
そのことを、本当に後悔していると詫びていました。
そのようなことも踏まえて、「豊かに育っている」と言える彼の人としての素晴らしさ。
豊かな心を持っているのです。
子育ては、その時には成長が感じられないことが多いものです。
しかし、このように繋がるということを知ってほしいのです。
今、子育ては大変だと思っている親御さん!
それは、いつか子どもの成長として現れるのです。
人と人との関わりとして子どもと接してみて下さい。
子どもさんに教えられることも多いのではないですか?
子どもは未知数です。色々なことが隠れています。
それを引き出すのも親御さんなのです。
豊かに育てるということを一度考えてみて下さい。