中途半端のメリット
興味の広がり
「何をやっても中途半端でおわってしまうのです!」と、彼女は言います。
でも長年の付き合いの中で、彼女がとても真面目で、頑張り屋さんであることを知っています。
何にでも興味を示すのは、私も同じ。あまり長続きしないのも同じなのかもしれない!と思わず笑ってしまいました。
日常において、毎日同じように過ごすことは難しいかもしれませんが、何事もなかったように日々は通り過ぎていきます。
そんな毎日で、自分が興味を引かれるものに出会えただけでもスゴイと感じませんか?
数多とある物事の中で、自分が出会える数少ないもの・・・その中で興味を持てるものといったら、なおさら少ないはずなのですから。
自分の興味が広がっているということなのです。
中途半端になる理由
出会った物事に喜びを覚え、自分なりの取り組みが始まります。それを続けている時、フッと横を見ると、別の何かが目に入ることがあります。
完全な目移りではなく、これもやってみたい!と直感で思うのです。
きっとこれもやるのだろうな・・・と考えていると、居てもたってもいられなくなり実際にやる始めることもあります。
すると、前にやっていたことが疎かになってしまうのです。いつの間にか、手をつけることすらしなくなっている。
こんなことの繰り返しが「中途半端」と言われることなのでしょう。
しかし、色々なことに興味を持ち取り組んでいくことは、決していけないことと考えないで下さい。
自分が選んで、自分で実行したこと。自分の中で納得ができれば、それだけでも世の中にある多数の物事のいくつかに触れることができたことを喜びとしてほしいのです。
納得がいかなければ、いつでも戻ってやることはできるのですから・・・。
視野が広がり、豊かになる
一つのことに一生懸命になり、深く追求し、その道のスペシャリストとして大成する人も、もちろん素晴らしい人です。
一方、色々なことに興味を持ち関わってみることは、自分の視野を広げていると捉えられるのです。
「中途半端」のメリットはここにあり!
きっと彼女は、ちょっと取り組んだだけでもそのものを理解できる力を持っているのでしょう。
視野を広く持つことができているのです。さらに豊かに考えられる人になっているのです。
興味を持ってものに取り組み、その中から自分が「これ」というものを見つけたのなら、それを優先してやってみる。
楽しいこと、もっと学びたいと思えるものがあったのなら、その気持ちを大切にしてみるのです。
広くなった視野だからこそ、巡りあえるものもあるのです。
中途半端にしか物事ができない自分を嘆くより、広い視野を持つ自分が育っていることを知って下さい。
必ず、これ!というものが見つかりますから!