教師としての行き詰まり・・・
学校の先生(教師)という職業
これから先生を目指す人、すでに先生として経験を積み始めた人・・・。
自分の理想とする先生象を描いて先生という職業を選ばれたのだと思います。
理想と現実は違う!そう感じている先生も、すでにいるのではないでしょうか。
世間では、学校の先生とは教科を教え、様々なルールを教え、将来を描くことを教える・・・
つまり、教えるということを前提としてこの職業は見られているのだと感じます。
最近では教育の形も様々であり、子どもたち一人ひとりに見合った学校もあります。今まで通りの先生のイメージも変わってきているのかもしれません。
では、子どもたちにとって、先生はどのような存在なのでしょうか?
もちろん、生徒さんや保護者の皆さんが理想とする先生は、指導力もあり、生徒のことをいつも大切に気にかけていることが第一!
先生の仕事
先生は、物知り!なんでも知っているはず・・・
こんなこと、あるはずがないのです。
自分の専門とする分野であるとか、経験のあることについてはある程度知っています。
しかし、先生とて万能ではありません。
「先に生まれただけ!」と言われますが、もちろん先生として仕事をするためにはそのための専門的知識も学んでいます。
教えることを厭わないのが先生・・・なのかもしれません。
「先生って、教えるの好きですね!」そんなことを言われる先生もいるくらいですから・・・。
しかし、最近では生徒の将来を考えた時に先生は何でも解答を教えるだけでなく、様々な課題を持たせ、考えさせ、自分なりに解決に導く力をつけるような指導が求められています。
いつも与えられるだけ、与えられることを待つだけの人間にならにように、自分で対処できるようになることは、成長段階においては大きいことです。
学校と言う場においては、この課題となるべきことは多くあるもの。
教科内での考えるべきこと、部活動などでの練習課題、人との関係を構築する課題・・・。
それを提示することが大切なのですが、まず自分でそれを理解することができないといけません。
生徒たちは、必ずしも先生が予想した通りの解答を示すわけではないのです。
予想していない解答が現れた時、ドギマギしたり、決して「違う」という言葉で答えてはいけません。
考えた答えを、一刀両断に否定されたら、そこから先はやる気は失せるもの。
考えた!という事実を認め、それを考えた経緯をきくことで、生徒理解にも繋がります。
それが、生徒とのコミュニケーションを図る一手段でもあるのです。
もし、それを忘れてしまったら、先生はいつも生徒を認めないと思われている可能性もあります。一事が万事、同じように見られるのです。実際はそうでないのに、生徒に与える影響は、それだけ大きいと考えて下さい。
生徒と成長する先生へ
先生は、偉くはない!
当たり前のことですが、クラス担任になると教室では先生を中心として生活が始まります。
それを先生の言う通りに何でもかんでもやれば間違いない!と生徒たちが勘違いしたら、先生は自分がやらねばと思い込むようにもなりがちです。
いつのまにか自分あっての生徒たち・・・と勘違いする先生もでてきます。
生徒の頭は柔らかく、色々なことを吸収します。先生の独断でクラスを作っていくよりも、生徒たちの柔らかい思考を含めて、先生が共に考えてみたらどうでしょう。
生徒の成長は、先生の喜びです。
そして、実は先生も共に成長することが学校全体の喜びでもあるのです。
先生として行き詰りを感じることはあるかもしれません。
しかし、その時こそ生徒の顔をよく見て、自分のできること、生徒とともにできることを見つけてほしいのです。
行き詰まったとしても、必ず解消されます。
ひとつのことだけで、先生という職業に行き詰まりを感じる必要はないのです。
先輩の先生方に話しをしてみて下さい。
同じ経験をしているものです。打開策もみえてくるのではないでしょうか。
そして、行き詰まりを乗り越えながら先生は、いくつになっても成長できるのです。
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『学校の先生のための、元学校の先生による独り言』