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上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

無理のないコミュニケーション

公開日:2019年09月02日 カテゴリー:ひとりごと タグ:

話し下手と会話

 

 

自分のことをコミュニケーション下手だと思っている人は結構多いようです。それは、話し下手だから・・・。
誰かと話をしていても会話が続かないとか、話題が無いなどが理由となっているのです。

自分が話し下手だと感じてしまうと、誰かと話をする時にとても緊張するでしょう。何を話したらよいかを考えてしまうから・・・。

まずその気持ちは必要ないことを知って下さい。

では、どうしてその気持ちが必要ないのかをお話しします。

 

会話とは、言葉のキャッチボールだと言われますが、それは永遠に続くものではありません。どこかで区切りがつくものです。
だから、たとえ一回の往復だけでも会話成立!と思うことです。キャッチボールも一回の往復から始まるのと同様に、会話もまず一往復からです。

そこから無理をして話しを続けなくては・・・などと考えると、頭の中でグルグルと色々なことが渦巻き、いったい何を話していたかも忘れてしまう状態になるのです。

会話は、話題に沿って進むもの。
もし、その話題に自分は興味がわかないのなら、同じ場所に居ることも苦痛になるはずです。
でも、少しでも聞いてみようかな?などと思う気持ちが現れたのなら、それを相手に伝えればよいこと。

興味がない話しは、聞いていても時間だけがもったいないと感じたりすることもあります。
その時は、自分はその話しがわからないこと、興味も持てないので・・・と理由を伝えることです。
誰かが自分に向って話をしてくれていることに申し訳ないと感じたのなら、理由と共に謝ることもあるかと思います。

つっけんどんに言葉を返すのではなく、自分の気持ちを正直に表してください。

この断るための言葉も、立派にコミュニケーションを成立させる一因となっているのです。

 

コミュニケーションを図るために

 

 

それでは、自分に興味のあることことからコミュニケーションを広げていくことを考えてみましょう。

会話が苦手でも、絵を描くことは好きだという人がいました。

その人の絵は、見る人に何かを感じさせるものでした。
何かとは、見る人それぞれが感じることなので、皆同じではないのです。

しかし伝わってくるものがあることにより、その人が何を考えて表現したかを想像することができます。
絵を通して、感じられる!つまり、作者はそれで誰かとコミュニケーションが図れるのです。

自分が描いた絵のことですから、表現したかったことなどは自分の言葉で話せます。
たとえそれが見た人の感じ方と違っていたとしても、共通の話題が成立するのです。

たぶんその時、自分はコミュニケーション下手だとは思っていないはず・・・。
このように、コミュニケーションを図ることができる要因は、自分の興味や関心から発生することが多いものなのです。

お互いをわかりあうためにコミュニケーションは必要となるのですが、相手を知ることが自分にとってどのような意味を持つのかをしっかりと考えることも必要となるでしょう。

相手の考えていることに興味を感じた!というのなら、先ほどのように自分の考えも伝えることが前提となります。
ただし、一方的に伝えるのではなく相手は自分の考えに対してどのように感じているのかを感じ取らねばなりません。

相手の考えのどのようなところに興味をひかれたのか、それに対して実際はどうなのか?を問うだけでも多くの会話が生まれると思いませんか!

 

コミュニケーションツールとしての言葉

 

 

コミュニケーション下手だと思っている人は、話すこと自体が苦手だと思いがちなのです。

相手と相対するのが恥ずかしい、こんなことを言ってもバカにされないだろうか、そもそも自分のことを嫌いではないだろうか・・・

こんな風に思考が飛躍しすぎてしまうのかもしれません。

もちろん、何が何でもコミュニケーションを図らなくてはけないというものではありません。
自分が苦しくなっている状況であったり、一人で考えたい時などは無理に誰かに合わせることもありません。

人間関係においては、言葉のやり取りで相手を理解できることが多いのです。それだけではありませんが、言葉を介在することで理解度が深まります。

何度も受け答えをしなくてはならない!というものではないのです。
自分を抑えて相手が気に入る言葉や感情を表そうとすることは、本来不必要です。

そして、改めて知ってほしいことは、言葉はコミュニケーションツールの一つでしかない!ということです。

こう言いながらも、言葉は必要だと話してきました。
しかし、言葉によるやり取りがすべてではないということです。

障害があるために上手く言葉が話せないという人は、別の方法を駆使してコミュニケーションを図ることをしています。

言葉から伝わるものは口から発せられる音からだけではなく、内面から現れるその人を感じられるものからも受け取れます。

伝えたいことがあるのなら、自分なりの手段を使えばいい。
常に誰かとコミュニケーションを図らねばいけないと考えなくてもいい。

無理をしないコミュニケーションを成立させることができるはずなのです。

言葉以外でも伝わること、伝えられることはあります。
それを自分なりのコミュニケーションツールとしてほしい!

表情でも、身振り手振りでも、文章でも何でも良いのです。
こうして自分なりの無理のないコミュニケーションは作られると感じます。

決してコミュニケーション下手などと思わないで下さい。
自分自身の存在を示せば、立派に伝わるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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