心の解放は体の解放から
一日の初めに
朝起きて、今日一日のことが頭を巡るとため息が出てしまうことがあります。
今日の仕事でちょっと大変なことが予想されたり、昨日できなかったことの続きをやらねばならないという辛さがあるから・・・。
これでは、気持ちが下向きになってしまい、自分の心が小さく固まってしまいます。
しかし、時は確実に流れてやらねばならない時間がやってくる・・・。
では下を向いた心と体を上向きに変えるには、どのようにしたらよいのでしょう?
その方法を考えていきましょう。
どんなに忙しくても、多少の時間はあるものです。そこで実践してみれば心は変わります。
体と向かい合う
例えば、家庭でのお母さんの場合。子どもさんが言うことを聞かなくて困っている、うまく言いたいことが通じないと嫌になることもあるでしょう。ご主人も家事に協力的ではない・・・。自分一人で動き回って一切を切り盛りしている。
こうなると、どうして私だけが!!と怒りや悲しみも湧いてきます。
また、外で仕事をしている人は会社での仕事が上手く捗らない、同僚との協力体制が上手くないなど、苦労が自分一人に押し寄せてきているような感じを受けることがあるでしょう。
これらの例は、すべて自分中心に考えると生まれる思考。
もちろん、自分のことですから当たり前なのですが、例えば子どもさんだったらどのようにお母さんに言ってほしいと思いますか?
同僚なら、どんな協力を求めているのかをどんな言葉で聞きたいと思いますか・・・?
相手に何を求めているのかをハッキリと伝えることができれば、自分も相手も楽になります。
まず気持ちの切り替えのために、少し時間を持つことです。
そこで何をするかというと、心の解放です。固まった心を緩めていきます。
そのための一方法として、体を動かすこと!
好きな音楽はありますか?ただ聞くのもよいのですが、それに合わせて体を動かしてみます。
ダンスなどと呼ばれるものでなくても、無暗に体を動かしてみるだけで構わない。
誰も見ていないのですから恥ずかしいなどと思わないで下さい。
体を動かすことに意識を集中させます。疲れるくらいに動いてください。
汗がにじみ、疲れが押し寄せるくらいまで動いてみます。
するとどうでしょう・・・。
何となくスッキリとしている自分が現れます。
汗が体内から排出されると、今までの思考に変化が生まれます。
また、別の方法としては好きな歌を思い切り歌ってみることです。どこか歌える場所で思い切り声を上げてみましょう。歌だけでなくても、言いたいことを叫んでも構わないのですが・・・。
心は、体が緩み解放されたことにより今までのマイナスな気持ちが薄れていきます。
まあ、いいか!どうにかなるか!やってみないとわからないものだ!自分の考えをちゃんと伝えてみよう!
そう思える自分が現れます。
どうしてなのでしょう?
人は、小さな殻に閉じこもる時があります。
すると周りのことが見えなくなり、自分一人だけだという孤独感を感じるのです。
そのため、いつでも自分しか見えなくなってしまいます。
体を動かしていると、動くことに集中できる。その事だけに夢中になれる。つまり、小さな殻を破って外へ飛び出すことができる状態です。
体をこのように解放すると、心はそれについてきます。
体先行で心を緩めることができるのです。
汗をかくこと、運動による疲れを感じることは、心地よさをもたらしてくれます。
自己陶酔して歌うことも同じです。
体のスッキリ感は、日常における様々なことに前向きに向かうことができるアイテム!
それを身に着けることで、辛いことを一つひとつ乗り越えることもできるくらいです。
言葉や表情を使ってみる
また、こんな方法もあります。
朝起きて鏡を見ます。自分自身と対面しながら今日の決意を伝えるのです。
言葉を、表情を、動きを使います。
弱気な自分が鏡の中に見えるとしたら、叱って下さい!
言葉で、表情で、手の動きを使って!
できることをやるのみであること。できない事など自分にはないこと!自分一人でやろうとしなくていい!
笑顔で人と関わる時間を大切にしよう!
そんな決意を自分に向って全身を使って表明するのです。
仕事は一人ではできないもの。だから助けてもらうことは当たり前のことなのに、それを忘れている自分がいることに気づくでしょう。
すると、何だか気持ちも穏やかになり、スッキリするのです。
さらに、ご主人も家族のために仕事を頑張っているのに自分の大変さだけを思っている自分が見えませんか?
それなら、ご主人の大変さを聞いてみることでお互いが共感もできるでしょう。
相手のことを知ることで、お互いに共感できれば自分の関わり方も変えることもできます。
上手く伝えようとしなくても、正直に自分の気持ちを話したり協力してほしいことを伝えてみる・・・。
ただこれだけのことで自分の心は楽になります。
行き詰ると、体も硬くなります。思考と同じなのです。
固まった体を解きほぐすことが心の解放に繋がると考えて下さい。
楽になった体と心で毎日過ごすことができるはずです。