子どもは自分の鏡
子どもは見ている
私たちは一人ひとり顔も体のつくりも違います。特に、大人と子どもではそれが顕著であることは誰の目からもはっきりとわかります。
しかし、子どもさんが親御さんとそっくりな面があることも確かなこと。それは遺伝なので・・・。
そして更には同じ環境にいることや、同じ時間を共有することがあるからなのかもしれません。
さて、子どもたちは小学校に入学してからは家族から長時間離れて一日を過ごすことになり、その間、先生やクラスの友達と関わる時間が多くなります。
その生活の中で、一日の学校での出来事を家族に話すとしましょう。必ずといってよいくらいに先生のことが話題にあがります。友達との関わりもそうなのですが、先生の行動であったり言動は子どもにとって深く印象に残っていることがわかります。
こんなことを言った、こういうことをしてくれた・・・
先生としては特に意識もせずに発した言葉や態度を子どもはその思惑とは違うように受け取ることがあります。
逆に、学校では母親や父親のことを友達同士で話したり、先生にも話すこともあります。
お母さんがこう言っていた、お父さんが一緒に遊んでくれた・・・そんなことを話しているとは、親は知らないでしょう。
つまり、子どもたちは一番身近である両親や先生のことを想像以上に見ているものなのです。
それは、その人を知りたいという欲求でもあります。
さらに、その人を知ると真似をしたくなります。
口ぐせや、動きの真似は日常でも見ることがありませんか?
時に恥ずかしくなったり、やめなさいと叱ったりすることもあるのでは・・・。
でも、恥ずかしがっても仕方のないこと。
自然な行動として大人は表現しているのですから。
真似された時に嫌だと感じるのは、自分自身を子どもに見るからなのです。
大人になり、学校時代の思い出を話す時に先生の口真似や動きの真似をすることもありませんか?
これからもわかるように、それだけ子どもの目には大人が焼きついてるものなのです。
自分が映る
親御さんが自分の子どもを見ていると自分も同じことをしている!と話すことがあります。でも、それは子どもさんが親御さんと同じことをしているだけ・・・。
つまり、子どもさんに自分を見ているのです。
学校でも、子どもたちが担任の先生と同じようにしていることがみられます。穏やかな口調の先生のクラスでは、同じような口調の子どもたちが現れます。
イライラした様子を見せがちになると、まるで映ったかのように子どもたちがイライラする場面がみられます。
それを自分でみた時の大人の衝撃というと、恥ずかしいどころかどうしてよいかもわからなくなります。
よく、違うクラスの担任が他のクラスの子どもを見て「あのクラスの担任そっくりだ!」などということもあります。
良きにつけ悪しきにつけ、自分がはっきりと映り見えるということなのです。
しかし、それに対して大人はどう対応したらよいのでしょう?
自分では自分が見えません。しかし、子どもたちに自分が映っていると感じたら客観的に良し悪しを考えることに繋げてみることです。
つまり反省材料にも、やる気を持たせてくれるものにもなると捉えられます。
何より子どもたちが手本になってくれるのです!
子どもを叱る前に、自分を叱ってみる、子どもを誉めたら自分も誉めてみる。
自分の言動や姿勢には責任を持つことを改めて感じることになるのでは?
子どもたちは大人を映し出す鏡であることを忘れないで下さい。
大切に関わることで、鏡の向こうからステキなものが伝わってくることもあるのですから!
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