自信と不安
仕事における疲労
彼女はこう言います。
「次年度のことを考えると不安になります。自分に自信が持てないのです。」
それはしばらくお休みをしていた先生の言葉。
何らかの要因で体調不良に陥り、しばらく学校を離れる先生方が多くみられる昨今の状況。
一因としては、忙しすぎ!があるのかもしれません。
本来の職務とは別の細々とした雑務も増えています。また、教育課程の変更や校内状況によって変えなくてはいけない部分があると、そこに目を向ける時間が長くなり疲れも溜まるようになります。
もちろん、仕事の一部だとして捉えていることでしょう。
そう思わないとやっていけない・・・のかもしれません。
そのような中において、一人で抱える部分が増えたり、思うように物事が捗らないと気持ちが落ち込み疲労として重なることが多くなります。
もうだめだ・・・!そう感じてからでは遅いのです。
誰かに助けを求めることや、自分の考えを聞いてもらうことも必要なこと。
すべてにやる気をなくし、自分は何のためにここにいるのか・・・。
そのように考えるようになる先生もいます。
頭も体も疲れてしまう。疲れは早急にとらないと自分を壊すことにつながるものでなのです。
そのことを、まずしっかりと意識してほしいのです。
焦らず慌てずに向かい合う仕事
さて、前述の先生ですが、お休み明けにリハビリを済ませて職務に戻りました。
しかし、お休みをしていたということは仕事にブランクがあるということ。それを強く感じてしまったのです。
学校での仕事すべてに大丈夫かな?できるかな?の気持ちを持つようになっていたのです。
焦りが前面に現れてしまったのです。
つまり、今までの自信はおおきく不安に変わってしまった・・・。
何も考えずにできていた時は、不安など微塵も感じることはないものです。それは無意識にできていることだから。しかし、それを習得するまでには時間を要したはずです。
そんな経験を積んでいるのですが、すっかり忘れてしまった。
自分が教員になった時には、不安や緊張もあったはずです。授業が上手くできるかなと心配で仕方なかったこともあったでしょう。
その先生にも今までに不安に感じたことはあったはずです。それを思い出してほしいのです。
何もわからなかった自分がいたことを。一つ一つ不安となることを自信に繋げるために行ってきた努力を!
新しいことに取り組む時や、改めて行うことにはいつでも不安が伴うでしょう。
焦ることなくそう考えて向かい合うことです。
新たな自分が、新たなことに向かい合う。
何度やり直しても良いのです。
わからなくなったら戻ることも良いことです。
いつも、いつでも自信満々のことなど誰にもないのですから。
フッと肩の荷を下ろしたような表情になった先生は、ゆっくりとやってみると自分に言い聞かせるように話してくれました。
私たちの身体は敏感です。
常に気を張っているような仕事ばかりでは辛くなって当たり前です。
だから慌てない、焦らない!皆がそう思っていれば職場は癒しの場にもなれるのです。
自信を持つことが目標ではありません。自分らしく生きることなのです。
まずは小さな自信から。それは笑顔で過ごすことです。