「先生」になるあなたへ
合格はしたけれど・・・
この4月も大勢の新しい「先生」が誕生します。
自分の時のことを思い出すと、何もわからないままに仕事につくことの不安があったことを覚えています。
しかし、考えてみれば当たり前のことで、いくら臨任として学校現場での経験があるにしろ真っ新な自分で臨むことが良いのだと感じます。
ある人の話をします。
彼女はこの4月から教員として学校で仕事を始めます。今までは、他の仕事をしていたのですが、やはり教員になりたいと言う希望が捨てきれずに採用試験を受験しました。
そして見事合格!
合格を知った時は、誰でも嬉しいものです。そして、今まで頑張ってきてよかったときっと思うでしょう。
しかし、しばらくすると教員として自分がやっていかれるかどうか不安に駆られたのです。
学校現場のことなど何もわからないし、子どもたちと関わることも初めて・・・。
ちゃんと授業はできるのか、先生方と関わることもできるだろうか等の心配事が頭の中に渦巻くのです。
合格したいという目標をクリアし、次の段階へ進んでいくのですが、その先の目標が見えていない!
つまり、そういうことなのです。
深く考えず、小さな目標を持つ
初めて学校現場を経験するとき、自分が生徒だったときの学校の様子と対比してみるかもしれません。しかし、生徒として在籍している時とは全く違うのです。
初めての場所へ、環境へ飛び込む勇気は並大抵のものではないでしょう。
そこへ自ら飛び込む準備も必要です。
それは、まず深く考えることのないような自分でいることです。
いくら考えたところで、初めてなのですからわからないことばかりなはずです。わからないことを聞くこと、そして諸先輩の話しに耳を傾ける自分でいることが必要です。
現場に立つ前には、小さな目標を必ず持って下さい。
どんな先生になりたいかなどは大きな目標。もっち身近な些細なことでも目標として良いのです。
例えば、先生方や子どもたちには毎朝笑顔で挨拶ができる!など。
それが続いてきたら、次にまた小さな目標を掲げます。
そして、今できないことを無理にやろうとしなくても良いということを忘れないでください。
長い教員生活の始まりです。
焦ることなく、小さな階段を一歩一歩上るように考えてください。
日々の中で、迷いや悩み、そして苦しみを感じることがあったら早めに誰かに話すことです。
同じことを思っている同僚もいるかもしれません。諸先輩でも、かつてはそう感じていた人もいるでしょう。
それも目標にしておきましょう!
きっとどんな場面でも、一人ではないと思えるはずですから。