頑張りを認めることを怠らない
「頑張れ」の言葉
あなたは自分の頑張りを知っていますか?
人は自分以外の人へ励ますことが良くあります。その時の言葉の一つに「頑張れ!」と言うものがあります。
もちろん、自分へもこの言葉は向けることもあるでしょう。
自分を鼓舞するために使うかと思います。
それによって自分がもう少しやってみようなどという思いが現れれば嬉しいこと。
しかし、毎回そうなるとも言えないことも・・・。
今までも頑張っているのでは
よく考えてください。
誰かに向けて発する「頑張って」、自分に向けて発する「頑張って」はどちらも今までの姿が忘れられているのではないかと・・・。
決して今まで頑張っていなかったわけではないでしょう。
その点を考慮しているのかどうかという疑問が湧いてしまうのです。
「頑張って!」は、実に簡単に発することができます。便利な言葉です。相手を思いやっていると感じられる言葉でもあります。
きっと、それを発する時には何の大意もないと思われます。本当に励ましたいとだけ思うのでしょう。
しかし、簡単に「頑張って」を使うことの危うさもあると感じます。
簡単に使えるからこそ、考えて使ってほしい・・・。
誰でも頑張っているのです。
それを頭においておくことが大切です。「頑張って」と言われた人は、もう頑張っているのに・・・とか、これ以上どうやって頑張ればいいのかなどと考えがちです。
それは、自分に向けた時もそうかと思われます。
頑張っているけれど結果がついてこない。
頑張っているのに、認められない。
頑張っているはずだが、本当にこれでいいのだろうか。
そんな迷いがあるはずなのです。
そんな時に、「頑張って」と声を掛けられたら、余計に苦しくなってしまうかもしれません。
こう使うべき「頑張って」の言葉
自分に向けて「頑張って」と伝えた時、その言葉が心に響く時とそうでないときがあるでしょう。
響かないときをしっかりと把握しておくことです。
自分が声をかけた人も、同じ気持ちを持つかもしれないからです。
では、どのように声をかけるか・・・。
今までのことを、まず認めることです。ここまでやってきたことを、できたことを認めましょう。
そして、どのようにこの先進めばよいのかを示唆したり、ともに考えることを提案してみます。
つまり、誰かに「頑張って」とだけ声をかけると、一人でやりなさい!と言われているように感じるからです。
今までのことを知っている、見ているという言葉を添えることです。
誰かの頑張りも、自分の頑張りも、時にチェックしてみるのです。
それが自分の励みになるからです。
よく頑張っているね!
自分で良くやっているね!
すると、頑張りすぎてはいけないと感じてくるのです。こんなに頑張っているのだから少しは休もう、リラックスタイムを設けようなどと工夫する気持ちが湧いてきたら良いのです。
頑張ることは良いことだ!とばかり思わないことです。
頑張るためにどうするかを考えることです。環境を整える、時間を追わない、時に考えることを休んでみる。
自分が、誰かが頑張っていることを認めながら今日もできることを精一杯に!