先生が常に心掛けること
柔軟な思考が必要
先生が子どもたちを目の前にして授業を展開する上では、様々な準備が必要とされています。
その準備として指導計画は、年間から学期ごとや月間、週から一日と細分化されます。
大まかな年単位から、今日の授業までを流れとして捉えていないといけないということです。
計画については、毎年同じように考えても構わないでしょう。
しかし、実際の授業に際しては対象となる子どもたちの実態を踏まえたうえで考えなければなりません。
つまり、毎年同じ指導計画を着実に実行に移すということは難しい!とも言えるのです。
常にしっかりと物事を捉えて柔軟に考えていくこと!が大切なのです。
多様な指導スタイル
先生は、その人ごとの指導方法があるものです。
例えば同じ単元を指導するとしても、手順を少し変えたり発問の仕方が違うなどです。
今は揃えるようにしているかと思いますが、画一化しすぎるとそれはそれで面白みに欠けたり、子どもたちが楽しいと感じることを手ごたえとして得られることも少ないのかもしれません。
到達点は同じだとしても、それぞれの個性を発揮して指導することも悪くはありません。
子どもたちの反応をみて、自分の指導を考えることができるからです。
このことからもわかるように、子どもたちの理解の様子や授業中の姿勢を察知しながら授業を展開することができる力が必要となるのです。
ですから、毎年同じスタイルで指導を続けることはできないはずなのです。
自分の個性を発揮して指導したとしても、今年の子どもたちにはなかなか伝わらない・・・そう感じたのなら、別の方法をとることが大切なこと。
自分のスタイルを押し通すことは先生の身勝手な事であり、子どもたちには迷惑な事!になることもあるものです。
どうしてこの先生に教えてもらわなくてはいけないのか・・・!などと文句も言いたくなるでしょう。
授業は先生のためではなく、子どものためであることを忘れてしまう・・・。
もちろん初任の先生は、指導技術も未熟かもしれません。しかし、それに甘んじて自分は先生なのだからこれで良いのだ!と思い込んでいたら、大きな間違いを犯すことになります。
先生も学ぶ姿勢を持つ
先生とて、常に学ぶ姿勢を持っていなければいけません。
教職課程を経ているから先生なのだと思わないで下さい。指導力とは、実際の現場で養われ磨かれるものなのです。子どもたちからも学ぶべきことはたくさんあります。
授業力は、先輩教員の授業を見ることや研修を重ねることで増してくるでしょう。それを怠っていると、いつまでも固まった一つの指導しかできなくなります。
さらに、子どもたちの吸収する力は、大人のそれ以上のものがあります。
ウカウカしていると、質問攻めにあうこともあるでしょう。答えられない先生を子どもたちはどう見るのか・・・。答えられない時にも、その対応の仕方で先生という人物の見方が変わるもの。
これも臨機応変な対応が求められることなのです。決まりきった、いつもの同じ対応では子どもたちの心もつかめません。
子どもたちもみんな違います。しっかりと子どもたちを把握して、適切な声かけや接し方を身に着けておかねばいけないことです。
子どもたちが安心して頼れる先生であるために、自らを律して常に学び続けなければなりません。
その為に、自分が常に柔軟であることなのです。
この柔軟な姿勢は、先生自身をより伸ばすことに繋がります。子どもたちのことを考えながらも、それに対応する自分の力がなければ・・・。
このための一助となるのが、教科集団内での情報交換です。同じ単元ごとの各自の指導方法を教科全体で共有することです。
真似から始めて、その先に自分の個性を加味していく。それが自分のスタイルになっていく・・・。
これには、受け入れる姿勢を持たねばなりません。
これこそ柔軟な姿勢です!
子どもたちの状況をしっかり把握して、そこに落とし入れる指導方法をいくつか持っていることで焦ることなく、臨機応変に対応できるのです。
臨機応変な姿勢は、常に学ぶ意識を持つことから始まります。誰からでも、何からでも学ぶべきことはあるものです。
それは、自分自身のためであることは間違いなく、その先に待っている子どもたちのためでもあるのです。
初任を過ぎた時、自分の力をどのように図るでしょう?
引き出しの数が、どれほど多く持てたかなのです。
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