伝えることを諦めていないか
伝えたいと思うこと
私たちは、自分の思いを伝えたい!相手が間違っていることを伝えたい!こうありたいと共有することを伝えたい・・・
様々に伝えたいことを持っています。
しかし、うまく伝えられない、伝わらないとジレンマを感じている人も多いはずです。
人は会話の中で伝えたいことを織り込みます。また、多数に向っては伝えたいことを投げかけます。
そして自分勝手に伝えることを続けることや、逆に諦めてしまうこともあるように見えることも・・・。
伝えるということは、必ずしも伝わるということに等しいとは限りません。
いかに伝えるか、どこにポイントをあてて伝える術を駆使するかなどの工夫も必要になります。
伝え方を考える
親子の間で、子どもさんに間違ったことを正すために伝えることは、何が正しいことなのかということであり、間違いを間違いだと伝えるだけでは本来の意味がなくなります。
このように、何故伝えたいのかをしっかり考えて伝えることが大切です。
要するに、理由を含めて話をすることで伝わる内容もはっきりしてきます。
学校の先生はどうでしょう?
いくら同じことを伝えても子どもさんが理解できない時、イライラしませんか?
言葉を変えたり、言い方を変えてみる工夫が施されているでしょうか?
どちらの例も、伝えるための手段が一通りでは上手くいかないこともあるということなのです。
伝えたいことを理解しやすい言葉にのせて、その時の状況に見合った姿勢で話しをすることが必要な事です。
何より大切なことは、自分の感情だけを押し付けないということです。
自分の話していることが正しいのだから、言うことを聞いていればいい!という態度で話すと、伝えたいことがシャットアウトされる可能性が大きいのです。
伝える側の状態を見直すことが伝わることに繋がるともいえるでしょう。
伝えることを諦めない
さて、何度伝えても伝わらない・・・
こんな時、色々な工夫を施す必要があると前述しましたが、それでも上手くいかないこともあるものです。
私たちは、どこまで根気よく伝えることができるか・・・
自分の感情を押さえながら話しをしていても、あまり伝わらないとイライラして表情も強ばり、言葉も荒くなるかもしれません。
特に子どもさん相手だと、しまいには「もういい!」と言って、投げ出してしまうこともあるのではないでしょうか。
自分で諦めのラインを引いてしまう・・・
そういうことだと感じます。
これは、伝える側に、すぐに伝えたいという気持ちが大きいからなのです。
すぐに伝わらないと困るのでしょうか?
伝える側の勝手な受け取り方で、伝えることを諦めてしまっては良いとは言えません。
子どもさんには、すぐに伝わることは難しいと思うことです。
しかし、伝えることをやめてしまったらそこで終わりになります。
諦めることは、その場で伝わることは無理だと判断した時。
時間をおいて、場所を場面を変えて伝えてみると、案外すんなりと伝わることがあります。
それは、子どもさんの意識にも関係してきます。親身になって、何度も繰り返し伝えてくれることは、大切なことなのだと耳の方向け方を変えてきます。
その時がチャンスだと信じて、再度伝えてみることです。
必要だから伝えること
思いだして下さい。
昔、両親に事あるごとにこんなことを言われていたな・・・。
先生に、いつもこう言われていたっけ・・・
などと蘇ることがあるでしょう。
それは両親や先生が伝えたいことを何度も繰り返して伝えてくれたから頭に残っていることなのです。
繰り返し色々な場面で伝えてくれたことは、大人になった時に必要だからだったのだと気づくこともあります。
これを忘れずに、伝えることを諦めることの無いようにしていきたいものです。
もちろん、大人同士でも言えることです。
若手の教育において、必要とされる事柄は常に意識できるように何度も伝えることでしょう。
それが成長の過程で役立つことなのですから・・・。
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