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上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

「できる」ふり

公開日:2024年06月24日 カテゴリー:ひとりごと, 教員の皆さんへ タグ:

初めから自信はないもの

 

 

人は自分が周りの人たちにどのように見られ、どのように思われているかを気にすることがあります。
それは、普段の生活上で自分が自信をもって行動しているかに関わるのかもしれません。

職場で頼りにされている人は、日常的に頼りたくなる行動がみられるからでもあり、それが適格であるならなお更のことことなのです。

果たして、そのような人たちはずっとそう思われてきたのでしょうか?
誰もが新人の頃、仕事はわからず上手くもいかない時もある、自信などまるで持てなかったはずです。

では、この状況から自分が変わるためにどのように考え行動していくことが良いのかを考えていきましょう。

 

実際の自分は・・・

 

 

社会にでて新人と呼ばれる頃、先輩職員さんから教えてもらいことが多々あります。最初こそ、すべて受け入れていく気持ちはあるのですが、それが続いていくと気持ちの変化も現れることになります。

先輩の教えに、「わかっています」「できます」などと応えてしまうこともありませんか?
もちろん、実際にわかっていたりできることなのかもしれませんが、そのような返答に先輩はどう思うでしょう?

わかっているなら、もういい!もう何も言わない・・・。などと思ってしまうことがあるはずです。すると次からは、関りが変わってくる。

ここで、自分に問うてください。
本当にわかっているのか?本当にできるのか?と。

実際にそれを行うことになった時、予想していたことと違うことが起きることはあるものなのです。その時に、先輩を頼ったとしても「わかっている、できると言ったよね?」などと言われてしまいそうで聞くこともできない・・・そんな状態に陥ることもあるのではないでしょうか。

自分が「わかっている」「できる」と思っていたことと、実際に「できる」ことは違うのです!

以前、このようなことがありました。

教えていただいている最中に「もう大丈夫です!」と受け取れる発言をしてしまった人がいました。
それ以後、その人にはあまり関わってくれる人がいなくなったというのです。

つまり、「できる」という自信を持っている人には、教える必要はない!と思われたようです。

しかし、その人は自分ができると思っていたことが、上手くできないことを知る日がきたとのこと。
あの時、「できる」と思っていた自分がガタガタと崩れていったのです。

一つのことに「できる」ふりをしてしまうと、すべてのことに対して「できる」と思われてしまう。自分はできる人だと思わせていた。

このように自分としては自信があるように見せてしまうこともあるものです。
しかし、根拠のない自信は崩れやすいもの。

相手にすれば「できる」と言っていたのにできないじゃないか!と思うに違いありません。

 

今の自分に自信を持とう

 

 

ここで、自信の有無についての表現の仕方を考えてみましょう。

「できる」とは、実際の場面で見えること。それを自分以外の人も見ていれば「できる」と認められるのです。
そこで自信として自分に備わり、周りにも周知されるもの。

「できるかもしれない」時は、自信はないがやってみることです。それが実際にできれば、そこで自信として気持ちも変わるはずです。

やりもしないで「できる」と自信満々に言ってしまうと、「できる」のだと判断されてしまいます。そんな時には、やらねばわからないがやらせてほしい(やってみたい)旨を伝えることです。

「できる」と言い切ることは、自分自身にすべて責任が降りかかるのです。

自分がどうみられるか、どう思われるかは相手の感じ方次第であり、こう見られたい、思われたいなどが優先してしまい、そちらへ誘導するような自分であってはいけないのです。

どうみられても、これが今の自分自身なのだと、そこに自信を持てれば良いのです。

「できる」ふりは自信の妨げになるだけです。

 

 

 

 

 

 

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