子どもと共に、感じとる力を養おう
感じるということ
幼いころ、道端の花を見てしゃがみ込みニッコリ笑って「キレイね!」と話しかけたことは無いでしょうか?
思春期に、沈む夕日を見て、美しさと儚さ、寂しさを感じたことは無いでしょうか?
美術の教科書の中の有名な絵画を見て、何と素晴らしい!と感じたことはないでしょうか?
私たちは、このように普段の生活の中にも何かを感じ取る力を持っています。
私たちの身の回りには、様々なものが混在して、そこに形を成して存在しています。
当たり前の光景だと思って過ごしていれば、何でもないことのように自分の目には映ります。
幼いころに、そこにあることが嬉しく、出会ってヨカッタと心の奥にある思いを大人になっても持ち続けてほしいものです。
子どもの見方に共感してみる
子育ての途中で、子どもさんと前述のような場面を経験している人も多いかと思います。その時、どのように感じ、子どもさんと関わったでしょう?
子どもさんと一緒に同じものを見て、同じように感じ取ることはできたでしょうか?
大人目線でものを見ていると、子どもとは違う感じ方をすることもあります。
しかし、その時こそがチャンスなのです!
何も考えず、子どもさんの見方や感じ方に共感してみます。すると、子どもがどこを見てそう感じ、受け取ったのかがわかるものです。
その時の笑顔は正しくキレイなものを知り、受け取ったことだということも・・・。
こうして、子どもたちと一緒に過ごす時には子ども目線でものを見たり、子どもが感じることに共感したり、さらにはもっと感じ取る力を養うために、他のものを見て、触って、感じさせてみることです。
大人にはわからない感じ方があるはずです。
大人も磨く感じる力
自分の中に養われる感じ取る力は、様々なものを見て、触って理解できることから生まれます。
子どもたちが大人になった時、この力を失わずに常に何かを感じ取ろうとする気持ちを持てば、豊かな心の人になるでしょう。
子どもと一緒にいる大人ができることは、同じ目線で子どもと一緒に感じてみること。
それを共に喜ぶことなのです。
親であろうと、先生であろうと立場は違いますが、できることは同じです。
大人だとしても、まだまだ感じる力や伸ばせます。
是非、子どもと一緒の時間を大切にしながら、感じる力を高めてほしいと願います。
生活がきっと楽しくなるはずですから。