子育ては、『今だから』の連続!
母性・・・
母になった彼女は、出産を終えてしばらくするとこう思ったそうです。
やっと母性なるものがわかってきた・・・。
元教員の彼女は、子どもたちを愛し、子どもたちのために日々の時間を捧げていたと言っても過言ではないくらいに一生懸命でした。
真面目、一生懸命も適度でないと自分を苦しめることになると感じた時、その道を去りました。
当時を振り返ると、本当に子どもたちが好きだったのか・・・と自問自答をすることがあると話していたことを思いだします。
それは、子どもに対する目線はあくまでも「生徒」に対してだったのですが、それを理解することは難しくもあったのでしょう。
そんな思いを抱きながら自分の子どもの誕生を目の前にし、改めて自分の子どもへの愛情も考えてしまうようになったとのことです。
その思いを子育てをする際にどのように繋げていくことが良いのでしょう。
子育ての辛さを感じたら
そんな思いの中での出産。しばらくすると、やはり愛おしさを感じはじめ、これが母性なのかと実感してきたようです。
しかし、泣いてばかりいる我が子を前に何もしてあげられない、いつまで泣いているのか・・・うるさく感じてしまう、などと母性では図ることのできない感覚が湧いてくる。
赤ちゃんなのだから泣いて当たり前、そんなことはわかっているのですが自分の思いではどうにもならないことが続くと辛くなる心。
教員をしていた時にも似た感覚を抱えたことのある彼女は、一人だけで抱えてはいけないのだと気づき、ご主人に愚痴として聞いてもらったそうです。
するとご主人は、こう言ったそうです。「そんな時もあるよね!大人になってもそうだもんね」と、良い具合に適当さを見せてくれたそうなのです。
思わず、そうか!と納得してしまった彼女。
それからは、そんな日も「今だから」なのだと考えられるようになったそうです。
「今だから」の連続だと知る
大人でも毎日色々なことに出会い、様々な感情を持ちますが、それも「今だから」のこと。
ましてこれから大人に向かい多くのことを獲得していく赤ちゃんにとっては「今だから」が途切れることなく続くのです。
泣いてばかりいるのも「今だから」、笑っていたかと思うとスッと眠ってしまうのも「今だから」。
一つひとつのこと、その光景を忘れずに焼き付けることは難しいかもしれませんが、そこに自分の思いを重ねておくことも大切なことです。
泣いている我が子は、何を伝えたいのかな?早くお話しできるようになればいいね!そんな思いを持って見守ることです。
子育ては、「今だから」の連続であり、親が親として成長する過程でもあるのです。
是非、「今だから」を楽しめるように子どもさんに関わってほしいと願います。