自分を知っていますか?
自分を知るために
私たちは、この世界に誕生してから今日まで、一個人として生活しています。
しかし、決して一人で生きてきたわけではありません。誰もがそれを理解しているはずなのですが、時として自分は一人なのではないか・・・誰にも理解されていないのではないか・・・なんでこんなイヤな人間になったのだ・・・などと不安に襲われることもあるでしょう。
そんな時こそ、自分を客観視してみるのです。自分という存在がどのようなものであるのか、他人の目として見て捉えてみる、また内面の声に耳を傾けてみるのです。
すると、今まで気づかなかった一面があることを知ることができるのです。
自分の存在が確認できるのです。
それでは、自分自身とはどのような人であり、どのような存在であるのかを紐解くことをしてみましょう。
自分が感じる自分
まず、今、自分のこととして知っていることをあげてみましょう。
例えば、名前や生年月日、年齢、性別、居住地など自分の置かれている状況は、誰でもすぐに確認できます。
これを、横に置いておきましょう。
次に、自己分析をします。
自分から見た自分の長所と短所をあげて下さい。短所というと、結構いろいろと思い浮かぶかと思いますが、長所と言われるとすぐには見つからない!という人が案外多いのです。
しかし、ここでは謙虚さや遠慮は不要です。自分はこんなところがスゴイ!こんなこともできる。などをあげていきます。
さらに、自分がものや人に対する考え方を見ていきます。
例えば、家族に対する考え方をみたとき、家族の中にいるとあれこれと言われてしまう。優しいけれど時としてうるさく感じ、一人にしてほしい。あまり口出ししないでほしい。などと、自分本位の考え方が現れます。
それで良いのです。自分中心に考えることが、自分の最も根本の考え方なのですから。
さらに初めて関わる人に対しては、どんな人なのか探るように見てしまう。自分と共通点はないかと、常に気にしてしまう。イケメン、美人だと、顔ばかりを見てしまう・・・などという人もいるでしょう。
物についてはどうでしょう。誰もが綺麗だと感じる花があるとしても、どうも綺麗よりは可愛いとしか感じ取れないということが多々ある。物は大切に、いつまでも使いたいほう。
まだまだ広げていけば、数多く自分のことを考えるポイントはありますが、これくらいにしておきます。
他人の目としてみる
では、今度は自分から少し離れた位置から自分を見ていくことにしましょう。他人の目として自分を客観視するのです。
全体像としては、どのように感じますか?
真面目に頑張っているけれど、時として短期になることもある。
すごく緊張して人と接するが、実は人が大好き。
このように見えるかもしれません。
先ほど、まず自分で自分の内面をみましたが、それを今度は他人の目として見て下さい。
ものや人に対する考え方はどうでしょう。
家族に対しても、いつも心配してくれているのを理解しながら、たまには自由になりたいと感じているのではないか。でも、帰ってくると安心感を得ているような感じである。親の有難さもわかっているようだ。
初めての人に対しては、人が大好き故に自分がその人に嫌な思いをさせていないかをとても気にしている。素直に自分をだすのには時間がかかるタイプのようだ。笑顔は好感がもて、人に安らぎを与えているかもしれない。
どうでしょう・・・。
自分から離れて自分を見て見ると、そんなふうにも考えられるということに気づきます。
つまり、それは一方からしか自分をみていないという結果なのです。
自分では、自分の後ろ姿はなかなか見えません。しかし、それを人は確実に目にすることができます。
そこには、自分の知らない一面があるということを鏡を使って知ることができるのです。
この鏡こそが他人の目なのです。
良い面と良くない面という考え方も自分として、他人としては違うかもしれません。
ですから自分という人間を全体的に、四方八方から見てほしいのです。
嘆き悲しんでいる自分は、もしかしたら優しい心ゆえのことかもしれません。
こんなことも考えていたのか!こんなこともできているではないか!こんなことを楽しんでいたのだ!
辛い時や嫌なことがあった時は、こうやって対処していたのだ!
驚くほど強い自分がそこに存在していることをきっと知るでしょう。
もちろん、その陰に隠れている弱い部分もあることも・・・。
自分を大切にするという意味
一生付き合っていく自分をイヤだとか、嫌いという感覚だけに縛られないでほしいのです。
もし、そう考えているのなら、あなたは自分を知らなすぎる!もっと真剣に自分と付き合ってほしいと伝えたい。
一方的な見方で、自分を決めつけてしまうくらい自分が可哀そうなことはないでしょう。
嫌な面が見えたら、それをどのしていくことが良いのかを考えればいい。
ステキな面が見えたら、より一層磨きをかけるためにどうしたらよいかを考えるのです。
遠くから見た自分が輝きを放ち、いつも楽しく笑顔で過ごしているのなら、こんなに嬉しいことはないのです。
きっと誰もがそうありたいと願うはずです。
その願いは、自分で叶えられること。そしてそのためには自分を大切に思う気持ちが必要であることを知って下さい。
どんな自分も大切な自分です。愛すべき自分を認めてほしいのです。
たまには自分を遠くから眺めて下さい。
ありたい自分であるかどうか、見ることを忘れないで下さい。