躊躇する時はこう考えよう
失敗が浮かぶのはマイナスの先読み
私たちは考え、行動するという一連の行為に対し、どこかで踏み切れない時があります。
これで良いのだろうか?今やるべきなのだろうか?他にも方法はあるのではないだろうか?
そんなことが頭を駆け巡る時。
一度その思考に陥ると、結構長い時間をその中で過ごすようになるものです。ああでもない、こうでもないと時間ばかりをかけて考えても、結論が出せない自分に苛立ちさえ覚えます。
そのように何かする時、先へ進むことを躊躇うのは何故なのでしょう?
それは失敗することを恐れるあまり、自分の経験や知識に基づいて物事のマイナスの先読みをするからなのです。
本来、必ずそうなる!という決まった結果はあるはずもないのですが、以前の体験や書物に書かれていたことが浮かび、上手く事が進まない方向へ思考は誘導されてしまうのです。しかも、プラスのことが浮かぶのはほんのわずか・・・。
もちろん、何かを行う時には失敗することを前提としてはいません。上手くいくことを考えます。
その中で、上手く進めるためにどうしたらよいのか・・・を考えるわけです。
すると、様々な考えが浮かびます。それ自体はとても良いことですが、一つに絞ることはなかなかできないこともありがちです。それ故、さらに躊躇してしまう!
その時に現れるのが、失敗・・・。
失敗したらどうしよう?
失敗するかもしれないから・・・。
などと言う発想が、余計に躊躇する自分に拍車をかけてきます。
でも、これは誰の心にもある思いなのです!
失敗を想定内とする
人は今までの経験値から物事を判断することが多くあります。
より良いものをと考えて既成のことではないものを生み出そうとするのかもしれません。
素晴らしいことです!
しかし、そこに時間を費やすことが、その時の自分にとってどれだけの価値があることなのか?
多くの時間をかければかけるほど良いものが生み出されるのなら価値は大きいかもしれません。
それが確実でない場合はどうでしょう?
あれやこれやと考えることが終いには苦痛になりませんか?
考えても、どうせ・・・とか、結局失敗するかもしれないという思考ばかりに取りつかれてしまう。
それなら早めに踏ん切りをつけ、とにかくやってみることに矛先を向けることが一番ではないでしょうか。
マイナス思考を切り離すためにも・・・。
これでは失敗するかも・・・という考えから、これなら上手くいくだろう!という思考で頭の中を満たしてみます。
何事も、やってみなくてはわからない!ということを思いだして下さい。
失敗するであろうことをいくつも思い浮かべるより、上手くいくであろうことを並べてみるのです。
「必ずこうなる!なるに決まっている!」という思いから、「こうなるはずなのだ!そうあれば良いな!」という言葉に変えるだけで気持ちが変わってくるものです。失敗したとしても想定内のことだ!と割り切れるはずです。
前者は、失敗が許されないとか、ありえないということ。後者は、失敗も含めていること。割合で言ったら上手くいく方が優勢になるという考え方です。
成功は失敗があるから!
それくらいの気持ちで取り組むことが、より実行力を高めるのです。
考える時間はとても大切です。しかし、それを実行に結びつけるようにしなくては意味がありません。
ですから一つずつやってみる。
失敗したら、笑って想定内だと言い聞かせましょう。そこで終わりではないのですから・・・。
マイナスの先読みをするより、気持ちをフラットにして進めることです。
きっと、実行することが楽しみになります。躊躇うことなど必要ないと感じるでしょう。
誰にも失敗はある!なんにでも失敗はつきものだ!
そこから生まれる新しい思考は多くあります。
それを先に頭の中に入れておけば、躊躇するより実行することを早く決められます。
1回の成功は、何回もの失敗から得られる・・・。
忘れないで下さい。