ホーム>>カウンセリング事例>>その場の雰囲気を変える秘訣 -->

上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

その場の雰囲気を変える秘訣

公開日:2023年04月13日 カテゴリー:カウンセリング事例, 体験談, 教員の皆さんへ タグ:

生活の場

 

 

私たちが普段生活している場はいくつかあるはずです。
しかし、すべて居心地が良いとは言い切れないこともあるのでは・・・。

それは、その場の環境に左右されるからなのです。

もちろん、自分だけの空間であればそんなことは無いのですが、その場を共有する人たちがいるとするならば、それぞれの思いの中で妥協も必要になります。

 

こんな場面を想像して下さい。

ドアを開けたら、どうやら中の人たちが険悪なムード。嫌な雰囲気が漂っている。あなたはその場にどのように入っていけば良いのでしょう?

逆に、こんな場面では・・・
ドアを開けたら、中にいる人たち全員がとても楽しそうに談笑している。入ってくるあなたのことなど眼中にない。

どちらの場面も、自分の立場が見えないように感じませんか?

要するに、居心地の良い場所とは自分の存在がそこにあることを認められることが必要となるのです。

そのような場合にその場の雰囲気に流されてしまうこともあるでしょう。
自分がまるで影のように隠れしまうとも思えませんか。

しかし、そんな場所の雰囲気を自分で変えることができれば、居心地の良い場所へ変えることができるものなのです。

 

自分の感じる居心地

 

 

あくまでも、これは自分の居心地であり、他の人の居心地に通じるかはわかりません。
ただ、自分が居心地が良いと感じれば、自分が醸し出すものが他の人にも伝わることも考えられます。

その場の雰囲気とは、その場を共有する人たちが醸し出すものだと感じます。
誰もが楽しそうなら、その場の雰囲気も楽し気になります。
皆が険悪な関係であったのなら、それなりに嫌な雰囲気が漂うでしょう。

その場の雰囲気は、自分で感じ取ることができるゆえに自分で変えることができるはずです。

自分はここに居たい!そう思うのなら、その気持ちを表すことです。自分の表情一つでその気持ちは変えられます。

笑顔で入室。挨拶を忘れない。
いたく当たり前のことです。

しかし、それが大切なことなのです。

以前こんなことを経験しました。
赴任してきたばかりの学校で、職員室に入る時に感じたことです。先生方は自分のことだけで精一杯なのかな?と。

それは、私が挨拶をしてドアを開けても、まともに返事が返ってこなかったからです。もちろん、ちゃんと顔を見て挨拶をしてくれる先生もいましたが、多くの先生がどことなくよそよそしい感じで、ウルサイと感じているのではないかと思わせるような雰囲気が漂っていたのです。

きっと今までそうだったのでしょう。
すぐに変わることも無いと思ったのです。

しかし、私は毎日同じことを繰り返しました。それは、元気に笑顔で挨拶をして入室すること。
何だか子どもじみているように感じるかもしれませんが、その場の雰囲気を少しでも明るいものにしたいとの思いが先行していました。

すると面白いもので、次第に挨拶を返してくれる先生が増え、おまけに笑顔を見せながら挨拶を返してくれるようになったのです。

職員室の雰囲気自体が明るい感じになってきました。
いつもしかめっ面ばかりしていると思われていた管理職が、自ら笑顔を振りまくような朝になったことで、先生方の気持ちも変化が現れたのでしょう。

自分がそうしたかっただけのことなのですが、自ら進んで笑顔や元気を見せることで周りに少なからず影響を及ぼすことがあるのだと改めて感じました。

 

居心地を良くするために自分のできること

 

 

その場が、どのような雰囲気であったとしても、自分はこうしてここに居たいのだということを心に持っていてほしいのです。

そのために、どんな自分を見せれば良いのか・・・。
この場を居心地の良い場にするために自分ができることを考えてみることです。

どのような場合でも必要なことは、笑顔と誠実さ。
前向きにこの場を捉えて自分なりの姿勢を示してみることです。雰囲気とは共有する人たちの思いや感じ方で変わってきます。

それを忘れずに、誰もが居心地の良い場所となるように働きかけたいものです。

 

関連記事

人気記事

まだデータがありません。

最近の投稿