一日一度の「ありがとう!」
感謝するということ
「常に感謝の気持ちを持ちなさい!」と言われることがあるかと思います。
「もちろん!」「わかっている!」と答えることもあるでしょう。
しかし、人の心は見えないものです。ですから、相手に合わせているだけの返事なのかもしれない・・・などと疑ったりすることも・・・。
実際、誰もが感謝の心を持っているはずなのです。
しかし見えない感謝の心を、時として見たくなることがありませんか?
相手のために自分はこうしたのだけれど、良かったのか?相手にはどのように感じられたのかなどを知りたくなるものです。
もしかしたら、自分にも誰かがそう思っているのかもしれないと考えた時、どのようにして現わすことが良いのかと迷うでしょう。
感謝の気持ちをあらわすためには、難しく考えなくても良いのです。
「ありがとう」の言葉
人は誰でも一人では生きていかれないもの。
それを真に感じた時、感謝の心が生まれるのだと感じます。
誰かの助けを借りた、何かを頂いた・・・
これに対する気持ちを表すことは、誰もが簡単にしていることです。
それは「ありがとう!」の言葉。
これが最大に表現できる感謝なのです。
しかし誰かに何かをしてもらうのは当たり前のこと。こう考えているとしたら感謝の言葉など出ることもないでしょう。
自分のために相手が時間を割いてくれたなどと思うこともないのですから・・・。
親子関係において、親は子どもを育てるために手をかけるのは当然のこと。誰もがそう思っているかもしれません。
ですから、子どもたちも自分に親がしてくれることに対して当たり前だとしか思わないのです。
親子だから・・・
これで済ましてしまうと、互いの人としての在り方を考えることがなくなります。
当たり前のことに感謝できること・・・
とても難しいことだとおわかりになるでしょう。
互いを結ぶ「ありがとう」
あなたのためになることなら自分ができることをする。という言葉を聞くと、嬉しくなり心から感謝したくなります。
その時も必ず「ありがとう」の言葉が添えられます。
「ありがとう」とは、感謝とともに相手への敬意であったり自分にとって大切な人であることを伝える意味もあると感じます。
それが道端に咲く花であったとしても、自分を癒してくれるならば「ありがとう」と声をかけたくなるものではないでしょうか。
お母さんが作ったお弁当を残さず子どもさんが食べた・・・嬉しいですね。綺麗に食べてくれてありがとう!
そう言うことが、お互いをホッとさせること。
毎日の生活の中で、誰かに「ありがとう」を伝えることができたのなら、自分も相手もホッとする時間が持てると思うのです。
それは自分の心を伝えること!
お互いを結びつけること!
自分や相手を癒すためでもあるのでしょう。
一日一度の「ありがとう」を使える毎日であれば私たちは穏やかに過ごすことができるのではないでしょうか。