十人十色のハーモニー
それぞれの色
人はそれぞれ個性があり、自分色に染まっています。
染まっているというより、次第に自分色が生まれてくるのでしょう。
一つのクラスに集まる子どもたちも、それぞれが個性を持ち、興味も関心も多種多様であることは先生なら知っていることです。
そんな子どもたちをまとめることは結構大変なことでもあります。
と書くと、まとめなければいけないのか・・・?という疑問も湧いてきます。
子どもたちの個性をどこまで引き出し、どこまで活かせるかを考えることも先生としての一つの役目だと気づくことがあるのではないでしょうか。
子どもたちのハーモニー
学校という環境の中では、色々な制約があります。それは大勢の子どもたちや職員が滞りなく生活を営むためでもあります。
学校では様々な学習を準備していますが、一人ひとりを対象としたプログラムを組むことは難しいものです。
クラスの子どもたちがすべて違うことを行っているとしたら、それこそ収拾がつかない状況になるはずです。
そこで考えるべきことは、どれくらいの範囲なら子どもたちが最大限自分を表現できるだろうかということです。
ようするに、どこまで規制し子どもたちの自由度を尊重するかということです。
先生が言うことがすべてではない!ということでもあります。
自分色を発揮する時間とでもいうのでしょうか。それぞれの持つ色が重なったり、混じったりすると違う色が広がります。それを子どもたちがキレイだとか美しいと感じることができるようになれば最高です。
あくまでも、誰の色がキレイだとか美しいという観点ではなく、共に考え行動することで見られる色合いを知ってほしいのです。
先生が、まず気づくことが大切。それを子どもたちに伝えることで、子どもたちがお互いに関わることが嬉しくなるはずです。
各々を活かすことは難しいことだと思われるかもしれません。しかし、それは時と場合を図りながら工夫すればよいこと。
子どもを活かす時、その色がどのように変化するかを楽しむことです。
一人一人の色が重なり、混じり合い、まるでハーモニーのように踊りだすこともあります。
しかし、時にぶつかり、時にすれ違うこともあるでしょう。それを知ることも大切なことです。
それは、子どもたち自身が一番良く知っていて感じることなのです。
色の重ね方や混ぜ合わせ方は先生が調合してほしい・・・。
様々な組み合わせによってハーモニーも変わります。
全体で奏でることができる音楽のように、子どもたちの色を学校生活に活かしてほしいものです。