反省するとはどういうことなのか
振返り
私たちは、何かうまくいかないことがあるとその過程を振り返ることがあります。すると、そこに改善するべき点が見えたりしてくるものです。
また、失敗をして誰かに迷惑をかけたり、思わぬ方向に事が進んでしまう時にも自分を振り返ることを求められます。
自分のどこがいけなかったのか?どうすることが良かったのか?
そんな声に突き動かされるように反省していくのです。
では、この自分の振り返りと反省は何のためであり、その先へ進むためにはどうすることが良いのでしょう?
どのように反省するのか
子どもたちにこんなことを言うことがあります。
「ちゃんと勉強しなさい。今までの自分を少しは反省して!」
言われた子どもたちは、自分のことを振り返るでしょう。しかし、子ども自身が自分をどのように振り返ればよいか、そこに何ら問題が見つからないとしたら子どもたちには無用の言葉となります。
反省することを求めることは自分を振り返ることですが、具体的にどのように考えればよいかを伝えなければ子どもたちには通じないものです。
つまり、反省する術を持つことが必要になるのです。
例えば、わからないことが出た時に自分はどのように行動したか?
その行動をした後は、どんな気持ちだったか?
他の方法はなかったか?
そんな風に反省することとは、まずこのように考えるものだと理解してもらうことなのです。
大人になると、反省することが面倒になったりしますが、子どもは反省そのものの必要性が捉えられないといけないのです。
つまり、反省することで自分が見えてくるからです。
大人が反省する場合も同じだと感じます。
反省することで、今まで見えていなかった自分が、見ようとしなかった自分が現れるからです。
反省から得るものと、その先
反省の先には、必ず自分が高まるはずです。
それは、素直に自分を顧みることで見えなかった自分を知ることができたから!
自分の行動が正しいか否かではなく、それを選んだ自分が何を考えていたかを紐解くことが大切です。
そこにその時の自分を見ることができるのですから。
反省は、あくまでも過去のことについてです。
これから先に進むためには、反省から見えた自分をしっかりと受け止めること。
そして、これからそんな自分を上手く使いこなすこと。
そう捉えて考えてみると、新たな思考や行動が生まれるはずです。
ただ単に反省する!と言っても、その場だけのことになりがちです。
そうならないためには、しっかりと見えてきた自分を受け止めることが一番なのです。