子どもに任せる勇気
日常での役割り
お母さんとして、先生として、もちろん誰もが日々の生活上では役割をもって生活しています。
その自分に与えられた役割を自分だけのものだと思っていること、ありませんか?
お母さんの役割とはお母さんにしかできないのでしょうか?
そう問えば、すぐにそんなことはない!とお母さんたちは言うかもしれませんが、お母さんだからこそできることがあるのも事実です。
それを見据えたうえで、あえてこんな話をします。
子どもさんにお母さんの仕事(家庭における仕事)を任せてみませんか?
お母さんの仕事を改めて知ってもらうためでもあり、誰のためにお母さんは家事を頑張っているかを理解してもらうためでもあるのです。
一日お母さん!を子どもさんに任せてみましょう。遊び感覚からでも構わないのですが、現状を把握していることと、子どもさんが一日を終えた時の様子の比較ができるようにしておきましょう。
もしかしたら、台所も居間もごちゃごちゃになるかもしれません。それは覚悟です。
家族が楽しく安心して過ごせる環境づくりに、いかにお母さんが配慮しているかを感じることができるはずです。
何から何までお母さんが担ってしまい、子どもが何もしない!と愚痴をこぼすこともあるかと思います。一旦、自分の担っている仕事を手放してみる・・・。
子どもさんに任せてみると、お母さん自身がその役割の必要性や大切さに気付くこともあるものです。
学校では、先生の役割の一部を子どもたちに任せてみることもできるのではないでしょうか。
現に、上級学年になるに従い、クラスの会議などで子どもたちが司会をして話を進めることがあります。初めは先生が担っていた役割です。
先生主導から、子どもたちが自主的に会議を進めることができるようになる・・・。
先生に任せられた喜びも感じるはずです。
任せる勇気
誰かに任せることは、勇気のいることです。
もしかしたら時間がかかるかも?上手くできなくて困るのではないか?
様々な憶測が頭の中に渦巻きます。
しかし、それは自分ならちゃんとできる!という自信があり、他の人では無理だという思い上がりなのかもしれません。
自分だから!という自負を持つことは、自分だけのためなのです。
自分が今行っていることも、受け継がれてきたことなのだと思いませんか?だから、次へ受け継ぐためには任せることが必要になるのです。
もし、できなかったとしたら、それを教えることです。
お母さんのやっていることを、先生がしていることを子どもたちはしっかりと見るようになるはずです。
その上で、自分にもできるかな?と思うのです。
誰にも役割りがあり、それを担うことで自分がいることを感じ取れます。子どもたちが今の自分の役割りを感じるためにも、お母さんや先生の役割りを体験することも良いかと感じます。
やりたがる子どもたちの気持ちを活かすためにも、任せてみることです。
そこから信頼関係が生まれるはずです。
そのために大人の任せる勇気が備わっているかどうか・・・。