子どもの成長のための関わり
伸び伸び成長することの大切さ
家庭でも、学校でも、子どもを慈しみ、大切に育てる場であることには変わりません。
誰でも子どもだった時があるのですから、自分がどのように育てられ、今それをどのように感じているかを改めて大人は考える必要があるように思うのです。
それぞれの場で、「教育」という名の下で子どもを育てることは展開されますが、一つ一つにどのような意味があり、それをどう伝えていくかをその場にいる大人たちが共通理解をすることは欠かせないことです。
誰もが願うであろうことは、子どもが伸び伸びと健やかに育つこと!だと信じます。
では子どもたちが、伸び伸び育つために大人はどのように関わりを持てばよいのでしょう?
大人の固定観念に縛られた決まり事ばかりの中では、その子らしさも失われがちになります。
子どものため?大人のため?
まず、子どもが学ぶ過程を考えてみましょう。
家庭では、基本的な行動について親が示すことで子どもは学びます。
学校では、教科について知識として多くのことを学ぶとともに、人との関わりやそこにおける約束事などを大勢が一緒に学びます。
つまり、学校という場は対一人という関わりではないのです。
個人個人が違う個性を持ち、それを最大限に尊重できる教育は難しいかもしれません。
しかし、親も先生もその子の個性を見極めて個を活かすことはできるはずです。
それが子どものためには良い事。
そうするためには大人がしっかりと個を見ること、理解することが重要となります。
そこからは大人の考え方や工夫により個性を引き出し、活かすことです。
その役目は大人自身の問題であり、もしかしたら面倒だと考えることがあるかもしれません。
そんな時には、子どもに自分を映してみて下さい。
大人の関わりが、どのような子どもの変化になって現れるか・・・。楽しんでみるのです。
つまり、子どもの個性を引き出して伸び伸びと育てるためには大人も一緒に自分の思考や行動を育てることなのです。
それが子どものためであり、大人のためでもあるのです。
先日、こんな話しを耳にしました。
ある学習場面で子どもたちにやらせることを何にするかを考えている先生方。
調べ学習からグループでのまとめ、そして発表。今の指導方法の一つです。
それを小さい単位から大きな単位へ進めることはどうだろうか?例えばクラスから学年へ、全校へと繋げることは縦断的なつながりができて生徒たちの関わりにもプラスになる!そういう意見があったそうです。
しかしその反面、そんなに多くの前で発表させることは子どもたちにとって可哀そうだ!という意見も。
どちらが正しいということではありません。
先生方の目線は、どちらを、どこを向いているのでしょうか?
小さい単位の時から、先へ繋げるために先生方の工夫や指導は、しっかりとなされているでしょうか?
子どもたちに向けた目線でどう判断しているのでしょうか?
子どものためではなく、大人のための判断なのかもしれません。
成長に必要な環境と関わり
誰もが子どもにとって良い教育を望むでしょう。
しかし先ほどから話していますが、その子によって良い教育は違うのです。
個性の違いは、それを伸ばすための教育の違いでもあると感じます。
もちろん、一対一の教育(指導)ができれば良いのですが、学校は他の面も持ち合わせているため、必ずしもそのような対応が可能にはなりません。
誰もがその子の個性を認めること!これも教育です。
誰もが同じ仲間だということ!
一人ひとりの子どもの成長は、時間的な差も見られます。それも承知で大人は関わりを持たねばいけないのです。
誰もが同じスピードで物事をこなし、同じようにできなければいけない・・・
これでは、個性の尊重も薄くなります。
大人が協調しあい、共に子どもを見ていく。
親と先生の目線が等しく、共通理解を持って子どもに関わってほしいのです。
子どもたちは、自分をとりまく環境から多くのことを学びます。
その中に大きく存在しているのが、親であり先生であることは間違いありません。
大切にしすぎない、でも大切にしなくてはいけない。
それが子どもたちの成長に繋がるのです。
子どもたちの個性を豊かに、伸ばすことができる環境づくりが家庭や学校に与えられた命題なのです。
その中で、個性を尊重しながら子どもたちとしっかりと向かい合い、関わりを持つことができるような大人でなければいけないのです。
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