心に余裕を持つと関わり方が変わる
忙しいのは当たり前と考える
いつも先生は忙しそう!
そう言われることが当たり前のようになっている教育現場。
もちろんそうなのですが、生徒さんに見透かされているような気がすることがありませんか?
生徒さんのこんな声が聞こえてくるようです。
「先生、何をカリカリしているの?もっと余裕を持たなくちゃ!」
休み時間や放課後を問わず、生徒さんは先生のところへ来ます。
授業内容の質問、家庭からの連絡を伝えに、そして個人的な相談もあります。
仕事が忙しい時、自分を訪ねてきた生徒さんに笑顔で接することができず、
「忙しいから後にして!」とつい冷たく言い放つこと・・・心当たりはないですか?
先生方は、仕事はいつも待ったなし!忙しいものだと心得ておくことです。
大切な関わりを遮らない
生徒とのコミュニケーションを図ることは、先生方にとっては何より大切な事です。
先生の立場と、生徒さんの立場を理解しながら関わりを持つこと忘れてはいけません。
職員室で先生に声をかけ、前述のように返された生徒さんを見かけ、思わず声をかけたことがありました。
「ごめんね!〇〇先生は、今ちょっと手が離せない仕事をしています。もう少ししたら
また来てくれますか?」
その返事は、「ありがとうございます。でも、もういいです。」
きっと彼女は、今、何か言いたいことや伝えたいことがあったのでしょう。
教員は、それをすべて遮ってしまったことになります。
深呼吸で心を整える
では、どのように返事をしたらよいのでしょう?
先生が今も忙しいことは、生徒さんもよくわかっているはずです。
たぶん、「忙しいところをすみません・・・」と生徒さんは最初に言ったのではないかと想像できます。
人は、とても忙しい時には表情が硬く、さらに他から見ると怖くなっていることが多いのです!
きっと自分自身にイライラしているからでしょう。
そこへ生徒さんから声をかけられたら・・・
表情も変えられない・・・。誰もがそんなに器用ではないことくらいわかっています。
こうしてみてください。
自分が呼ばれたと思ったら、すぐには顔をあげない。ほんの数秒、生徒に待ってもらいましょう。
そして、深呼吸をします。大きなため息で構いません。大きく息を吐き出してみるのです。
ただし、生徒さんに見えないようにお願いします。
すると、ちょっと落ち着きが戻るはずです。このわずかな時間が余裕を取り戻す時間なのです。
生徒さんは、必要だから先生を訪ねてきます。
それが今なのです。
どうしても手が離せない時は、しっかりと説明をしてその後の約束を必ずして下さい。
生徒さんの安心した顔が浮かびませんか?
生徒さんとの関わりを大切にするということは、しっかりと生徒を受けとめることなのです。
先生が忙しいことを生徒さんも理解しています。その上で、今、先生の所へ来ることを選んだ気持ちをどう考えますか?
先生自身の心の余裕を生徒さんには見せたいものです。
いつもカリカリしている先生なんて・・・
これを実行することで、先生同士の関わりも少し変わります。
人との関わりの中で、心に余裕を持つことは大切なことです。
是非、心がけて下さい。
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