認められたい!と感じたら
誉められたい気持ち
人はいつの時にも誰かに認められたい、誉められたいという欲求を持ちます。その欲求は、普段は自分の前面に出るものではなく、潜在的にあるものゆえ見せないようにしているのかもしれません。
また、いつもそれだけを考えて物事を行うこともないのです。
後になって、誰も何も言ってくれない・・・とか、周りの人の様子が改めて気になります。
子どもの頃、誉められたくて行動したことがある人は少なくないかもしれません。
このような例があります。先生からゴミを見つけたら必ず拾ってほしいとお願いされると、それを先生や他の人に見てほしいという思いが湧きます。逆に、誰もみていないのなら拾わない!
見て誉めてほしいと思う気持ちの表れでもあります。
大人になると、誉められようとして何かをするという思考は減ってきます。
しかし、根底には認められたい、誉められたいがために頑張るという気持ちはあるはずです。別の言葉に置き換えると、誰かの役に立って感謝されたい・・・ということなのです。
この気持ち、持っていて良いのです!
実際、今まで頑張ってきてよかった!などと実感できるのは、このような場面を得られた時なのではないでしょうか。
誉め言葉の効用
ある人が、こんなことを話してくれました。
自分は一生懸命に仕事に取組み、他の人が疎かにしているところも気づいて行った。でも、誰もそのことをわかってくれない!それどころか、上司に仕事の手順や方法について指導を受けた。
自分が行ったこと対してにケチをつけられた!!
上司は、自分のことを能力が無いと見ているに違いない。きっと、こんな自分は厄介者なのだ。
こんな職場に自分は居場所もないし、働いても何もならない。
自分は、もっと期待もされたいし貢献したい。そのために今の自分を認めてほしいのだ。
彼は自分が働いていることに誇りを持ちたいのです。その自分の思いを正当化するためには、誰かに認められることが一番だと感じているのです。
認められるということは、今の彼にとって誰かの誉め言葉そのものを受け取ること!
これだけなのです。
実は、それは彼に限ったことではなく、誰の心の中にも言葉で誉められたいという思いはあるものです。
その言葉は自分の存在が確かなものであるということを知るからなのです。
その言葉によって、自分の行動は良かったのだ!誰かの役に立てたのだ!ここに居ても良いということだ!
など多くのことを一瞬で確認できるのでしょう。
すると胸を張れ、前向きになり、さらに頑張ろうという思いが湧いてきます。
言葉一つで、これだけ人の心を動かすことができるなんて・・・
言葉とは素晴らしいものです。
誉められて嫌な人などいないのです。
自分が認められることは、内面にまでとても大きな影響を及ぼすものなのです。
自分で自分を認めることから
もし、あなたが職場の上司だとしたら・・・
仕事で関わる部下に対して、どのような言葉や態度で接したらよいかを思い浮かべてみて下さい。
仕事は誰でも気持ちよくしたいものです。部下のミスを一方的に責めることでスッキリするでしょうか?
お互いの気持ちは下がり、部下にすれば何かあれば責められるという意識が残るかもしれません。それならば、ミスをする過程を紐解かせて一緒に確認し、次へ繋がる声かけをした方が良いのでは・・・。
決して声高に誉められることではなくても、その人なりの頑張りがあったはずなのです。それは認めていかねばいけないこと。
言葉にしないとわからない場合があることを忘れないように!
それは、大げさな言葉でなくても感謝を含めて語られることだと思われます。
その部下にしてもミスをしようを思い仕事をしているわけではありません。
そのミスを今後の行動に繋げていくための示唆をするのが上司の役目。
そして彼のように部下であったなら、認められたいという思いを一度心の中に収め、誰のため、何のための仕事であるかをしっかりと考え直すことです。
たとえ一つが上手くいかなくても、そこで諦めては困るのです。そのことだけで自分のすべてを認められないと判断するのは早急です!
必ず別の面もあること、次の仕事に向かう気持ちを改めて固めてみることです。
道は続いています。今、誉められる言葉が欲しいのなら、自分自身に労りの声をかけましょう。
自分の頑張りは自分が一番よくわかっているのですから!感謝をこめて・・・。
自分の価値は、そこにあるのです。
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